担当を増やすと、何でも担当に頼みたくなります。私もそうでした。ところが、新しく呼んだ担当は、自分の定義と共通のルールを読むところから仕事を始めます。その読み込みの分は、仕事が小さくても減りません。
85 人の持ち場の決め方は前の回に書きました。この回は、その 85 人をどう指揮して、どこで呼ぶのをやめるかの話です。

1. 私の環境では、「OK」と返すだけで 31,592 トークン
2026年10月9日、担当を 1 人起動して、中身のない返事をさせたときの消費を測りました。返事は「OK」の一言です。それでも 31,592 トークンを使いました。担当の定義と CLAUDE.md を置いた、私の環境での値です。
私の担当は全員、起動したら最初に共通のルールを読みます。記事に関わる担当は、続けてそのサイトの規約も読みます。間違えないための読み込みですが、呼ぶ回数が増えると、仕事の量とは関係なくこの分が積み上がります。担当の定義そのものも、2026年10月21日に測ると、短いもので約 900 字、長いもので約 5,100 字ありました。
2. 私が指示を出すのは、4 人の部長だけです
担当が 85 人いても、私が直接話すのは 4 人です。4 つのサイトに 1 人ずつ部長を置き、部長は Claude Code の主スレッドそのものが務めます。会話の最初にサイトの名前を言うと、そのサイトの部長として動き出します。
01. 課長は、持ち場の中身を決めます
課長は、持ち場の中で何を作り、直し、まとめ、そのままにするかを決めます。原稿の事実と、商品が今も買えるかと、固定ページから記事への道を検収します。自分では書かず、公開もしません。持ち場をまたぐ案件は自分で決めず、相手の課長の賛否を票に並べて上げます。
課長の人数は、サイトの持ち場の数で決まりました。サイトごとに 6 人・5 人・4 人・3 人で、4 つのサイトに共通の運営ページを持つ課長が 1 人います。
02. 担当は、渡された仕事だけをします
担当は、渡された仕事をして結果を返します。別の担当を呼んだり、公開したりはしません。外の AI サービスに質問を頼む役も、外注係という専用の担当 2 人に絞っています。外注係は答えを受け取って渡すだけで、採るかどうかは決めません。
3. 主スレッドでやること、担当に頼むこと
呼ぶたびに約 3 万かかるので、2026年10月14日に線を引きました。迷ったら、この 2 つの組で決めます。
01. 続きは、同じ担当に送ります
一度呼んだ担当に続きを頼むときは、新しく呼ばずに、同じ担当へメッセージで送ります。前のやり取りが残っているので、定義とルールを読み直す分がかかりません。
02. 並べるのは、互いに関係ない仕事だけです
担当を同時に動かすのは、互いの結果を待たない仕事があるときだけです。「念のため」で 1 人足すと、その 1 人ぶんの約 3 万がそのまま乗ります。1 つの依頼に当てる担当は、要る人だけにしています。
4. 呼びすぎた日の記録
線を引く前も、引いたあとも、呼びすぎた日がありました。日付の古い順に並べます。
10月7日は、4 つのサイトの決めごとが 1 本の会話に混ざり、どのサイトの何を決めているのかを、私が追えなくなりました。同じ日には、あるサイトの記事に、そのサイトの決まりを当て損ねた原稿も出ていました。いまは、会話を 1 つのサイトに 1 つずつ分けています。
10月21日は、記録の置き場の様子を私が尋ねただけでした。部長がそれを仕事の依頼と受け取り、管理の担当に整理の案を作らせていました。同じ日、記録を書くたびに記録係を呼んでいて、その数は十数回です。契約の週の使用枠が、私の頼んでいない仕事で減っていました。いまは、状況を聞かれたら部長が自分で 1 回読んで答え、記録はまとめて 1 回にしています。
5. 1 回の起動で読む量も減らしました
呼ぶ回数を減らすのと並べて、担当が起動のたびに読む量も削りました。2026年10月14日のことです。

その一覧が定義の中にあると、外のサービスを使わない仕事でも毎回読まれます。一覧は担当ごとの別のファイルに出し、外のサービスを使う仕事のときだけ読む決まりにしました。定義には、その別のファイルを指す 1 行だけが残っています。
同じ月の 10月9日には、全員をいちばん上のモデルで動かすのをやめ、モデルを仕事の重さで 3 段に分けました。分け方は持ち場の決め方の回にあります。
担当を呼ぶ組み方は、1 回の仕事が大きいほど、この準備の分に見合います。短い質問を 1 日に何十回もする使い方なら、担当を作らず主スレッドで済ませたほうが、使用枠が残ります。
6. よくある質問
課長は自分で原稿を書きますか。
書きません。19 人の課長は、ファイルを書く道具を 1 人も持っていません。課長が返すのは、持ち場の計画と、誰に何を頼むかを書いた一覧です。
部長や課長まで作らないと、担当は使えませんか。
使えます。課長は 2026年10月6日、部長は 10月18日と、どちらも担当を作り始めたあとで足した段です。担当が数人のうちは、今の会話から直接呼べば足ります。
担当どうしで、別の担当を呼び合いますか。
呼び合いません。担当を呼び出す道具は、85 人のうち司令塔の 1 人にしか渡していません。定義の点検でも、ほかの担当がその道具を持っていたら指摘として出ます。
外の AI サービスの答えは、そのまま記事に使いますか。
そのままは使いません。外注係は答えを原文のまま返し、採るかどうかは、一次ソースの本文と突き合わせてから決めます。外のサービスが示した出典や引用も、そのまま根拠にはしません。
軽い確認でも、担当に出すことはありますか。
あります。そのときは、起動するときにモデルを軽い段か中の段へ下げて呼びます。担当ごとに決めてあるモデルより、その場の仕事の重さに合わせています。
7. まとめ
私の環境では、担当は呼ぶたびに準備の分として約 3 万トークンを使います(構成で変わります)。だから私は、指示を出す相手を 4 人の部長に絞り、呼ぶかどうかの線を先に引きました。それでも呼びすぎた日は、日付と中身を残して決まりに戻しています。
- 私の環境では、返事が「OK」だけでも 31,592 トークン(2026年10月9日)
- 私が指示を出すのは 4 人の部長。課長 19 人は書かず、担当は渡された仕事だけ
- 読めば分かる確認・道具を回す点検・小さな修正は、主スレッドで済ませる
- 続きは同じ担当へ送り、並べるのは互いに関係ない仕事だけ
- 定義から外のサービスの一覧を出して、合計を約 25 万字から約 20 万字へ(約 20% 減)
担当の名札の書き方と、85 人の持ち場の割り方は、持ち場の決め方の回に書いています。
担当に仕事を渡す手順そのものは、連載の第 4 回にあります。
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声でタスクを任せる — 「やっておいて」で仕事が進む状態にする
実用編 STEP 4。Claudeに仕事を任せて離れる、スマホから進捗を聞く、途中で条件を足す、定期の仕事を1つ登録する。定期タスクはPro以上、クラウドで動く。
家電まで含めた全体の地図は、こちらにまとめています。
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現実版J.A.R.V.I.S.の作り方2026 — Alexa+・HomePod・Geminiで家をAI化する
作中でトニーがJ.A.R.V.I.S.とF.R.I.D.A.Y.に出した指示を21件数え直し、2026年の市販品でどこまで届くかを1件ずつ突き合わせました。そのまま作れるのは7件です。





