OpenAIdotsは、こちらが頼む前に仕事を進めるAIです。自分専用のクラウドコンピューターを持ち、プラグインで4,000以上のアプリにつながる。ChatGPTでもSlackでもTeamsでも、同じ文脈のまま呼び出せます。まず変わるのは、AIに指示を書いている時間そのものです。
アプリを開いて、AIに渡すための指示をまた書き直している——OpenAIdotsが手をつけようとしているのは、その手前の面倒です。
STARKは公式発表を読み、dotsが何を自分で決め、何を人の手に返してくるのかを確かめました。
読み終えたとき、いま払っているプランで今日試すのか、順番が来るまで待つのかが決まります。

1. 頼む前に動くAI、という発表
dotsは、聞かれたら答えるAIではありません。自分専用のクラウドコンピューターとブラウザを持ち、つないだアプリを使って、こちらの目標へ向かって24時間ずっと動き続けるエージェントです。頭脳はGPT-6 Astra。ChatGPTの延長というより、働き方そのものの置き換えとしてOpenAIは出してきました。
01 自分のコンピューターを持っているAI
dotsには一体ごとに自分のクラウドコンピューターがあります。人のPCとは切り離されていて、中身は混ざらない。必要なときだけ自分のノートPCへの接続を許可すれば、手元でも隣に座って手を動かします。逆に、許可しなければ手元には触れないままです。
そのコンピューターは、いつでも開いて中の作業を覗けます。何をどう進めたのかを後から追えるので、丸投げにはなりません。複数の案件を並行して抱えられるため、こちらはスレッドを切り分けたり、手順を一つずつ指示したりしなくてよくなります。
02 4,000以上のアプリにつながる
dotsはプラグインのエコシステムを通じて、4,000以上のアプリにつながります。カレンダー、コード、請求、顧客管理——すでに自分が使っている道具を、そのまま渡せるということです。早期テスターの一人は、請求書の出し忘れをdotsが見つけ、下書きまで用意し、本人の承認を得てから送ったと紹介されています。
窓口はChatGPTのデスクトップ・ウェブ・モバイル、それにSlackとTeams。テキストメッセージも今後対応予定です。声で話したいときは通話に切り替えられる。どの入口から呼んでも文脈は同じまま引き継がれるので、ChatGPTで始めた案件をSlackのチームに共有して、そのまま続きを任せられます。
| 項目 | 発表内容 |
|---|---|
| 名称 | dots(OpenAI) |
| 発表日 | 2026年9月29日 |
| 土台のモデル | GPT-6 Astra |
| アプリ連携 | プラグイン経由で4,000以上 |
| 話しかける場所 | ChatGPT・Slack・Teams(テキストは今後) |
| 対象プラン | Pro・Business Premium・Enterprise(Edu/Healthcare含む) |
| 最初の1体 | ProまたはBusiness Premiumのプランに追加料金なしで含む |
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AIに任せる仕事は、Codexの土台ごと借りる時代へ
Agents APIが公開ベータで登場。Codexを動かしてきた土台をそのまま借りて、何日も走り続けるAIを、自前の基盤を組まずに置けるようになります。追加料金はなく、支払うのはトークンとツールの分だけ。暮らしの裏側で、AIが黙って働き続ける日が近づきました。
2. 指示する仕事から、確かめる仕事へ
dotsが入ると、人の役割は「指示を書くこと」から「上がってきたものを確かめること」へ寄っていきます。細かい手順を分解して渡す代わりに、自分の目標と基準を教える。やりとりを重ねるほど、dotsはこちらの考え方と「良い」の中身を学んでいく——OpenAIはそういう設計だと説明しています。
01 戻ってくるのは、完成形に近いもの
発表資料の例で言えば、開発者のdotsは顧客のフィードバックを見張り、繰り返し出てくる要望から小さな改善やバグ修正を切り出し、実装してテストし、変更を映した動画を添えたPRの形で持ってきます。人は次の大きな機能を作りながら、その修正に目を通すだけになります。
コンテンツを作る人なら、インタビューの書き起こしが届いた時点で切り抜き候補を拾い、ショーノートを整え、SNS投稿の下書きまで用意しておく。研究者なら、新しいデータが来るたびに解析をやり直し、図を差し替え、人の確認が要る箇所に旗を立てる。どれも「頼まれてから」ではありません。
02 休んでいる間も、下調べしている
人が触っていない時間、dotsは役に立てそうなことを自分で探します。OpenAIはこれを「プロアクティブ・リサーチ」と呼んでいます。このとき使える道具は読み取り専用に制限されていて、メッセージの送信、アプリ内容の変更、ブラウザやPCの操作はできません。
つまり、こちらの知らないうちに外へ出ていくことはない設計です。進捗や、人の判断が必要な場面では、dotsの側から声をかけてくる。放っておくと仕事が勝手に確定していくのではなく、放っておいた分だけ材料が溜まっている、という感覚に近い。
3. どこまで任せて、どこで止めるか
任せる怖さは、線引きがどこにあるかで決まります。dotsには最初から「自分で動いていい場面」と「承認を取る場面」の内蔵ルールがあり、その上にCustom Rulesで自分の線を引ける。特定の操作を許可する、承認を必須にする、禁止する——その三択です。安全要件は常に優先されます。
01 承認のラインは、自分で引ける
アカウントに影響する操作や、情報の共有にあたる操作は、auto-reviewが指示・Custom Rules・安全要件に照らして点検します。そのまま進めていいもの、承認が必要なもの、人がやるしかないものに振り分けられる。パスワードの変更のような操作は、常に人の手に残ります。
サイトへのログインでは、保存済みのパスワードをモデルに見せずに使えます。悪意ある指示への防御や、危なそうな挙動の監視も組み込み。監視側が懸念を検知すれば、作業を一時停止したり止めたりできる。バックグラウンドの動きも含めてActivity Viewで追えるので、途中で方向を変えられます。
02 向く人と、まだ待っていい人
噛み合いやすいのは、抱えている案件が多くて、そのどれもが自分の判断を待って止まっている人です。すでにアプリをつないでいて、SlackやTeamsでチームが動いているなら、任せられる余地は大きい。逆に、AIを調べ物のときだけ開く使い方なら、常に動いている価値は出にくいところです。
データの扱いも判断材料になります。Business・Enterprise・Eduのワークスペースの内容は、既定ではモデル改善に使われません。個人プランでは、dotsとの会話や作業を学習に使うかを自分で選べる。プロアクティブ・リサーチやdotsが自分に残したメモを直接学習に使うことはないと明記されています。
4. 今日から試すか、様子を見るか
結論から言えば、ProかBusiness Premiumを払っている人は、今日その中身が一つ増えています。最初の1体は追加料金なしでプランに含まれ、会話自体はChatGPTの利用上限を食いません。迷っている時間より、名前をつけて自己紹介をさせる時間のほうが短い。ここは動いたほうが早い場面です。
01 最初の1体に、名前をつける
始め方は素直です。ChatGPTのデスクトップアプリか、デスクトップのブラウザで最初のdotsを作り、アプリをつないで、自己紹介をさせる。初期設定が終われば、モバイルアプリからも話しかけられるようになります。名前を決めて自分のものにするところが入口です。
会話はChatGPTの利用上限に含まれません。ただし、CodexやChatGPT Workの作業を任せた分は、これまで通り上限を消費します。踏み込んだ作業にはプラン内の割り当てがあり、ローンチ後の最初の1か月は上限が拡張される。将来は体を増やしたり、速度や月あたりの作業量を上げたりできる見通しが示されています。
02 待つ判断も、間違いではない
Enterprise(EduとHealthcareを含む)は、ワークスペースの管理者が有効化しないとベータに触れません。提供は対象市場から順にで、どの国が含まれるかは公式発表では未公表です。今日はまだ順番が来ていない、という人も出てきます。
組織の中で決まった責任を持つ「スペシャリストdots」は、絞り込んだ企業パイロットの段階です。独自のID・認証情報・必要なシステムへのアクセスを会社側が用意する形で、調達、請求処理、メールマーケティング、カスタマーサポート、契約業務での社内テストが土台になっている。MicrosoftとはAgent 365の統制の仕組みの中で管理できるようにする作業が進んでいます。
5. よくある質問
dotsは何ができるAIですか
自分専用のクラウドコンピューターとブラウザを持ち、つないだアプリを使って目標へ向かって動き続けるエージェントです。頭脳はGPT-6 Astra。質問に答えるだけでなく、案件を預けて並行で進めさせ、仕上がりを確認する使い方が想定されています。
dotsはどのプランで使えますか
発表当日からProとBusiness Premiumのユーザーへ、対象市場で順次提供されます。Enterprise(EduとHealthcareを含む)は、ワークスペースの管理者が有効化するとベータを試せます。今後より多くのユーザーへ広げる計画も示されています。
日本でも使えますか
提供は対象市場からとされており、どの国が含まれるかは公式発表では未公表です。会社で使う場合はEnterpriseの管理者による有効化が前提になるため、まず管理画面の状況を確認するのが早い手になります。
追加料金はかかりますか
最初の1体はProまたはBusiness Premiumのプランに追加料金なしで含まれます。踏み込んだ作業にはプラン内の割り当てがあり、ローンチ後の最初の1か月は上限が拡張されます。将来は体を増やしたり、速度や作業量を上げたりできる見通しです。
勝手に送信されたりしませんか
人が触っていない時間の下調べでは道具が読み取り専用に制限され、メッセージ送信、アプリ内容の変更、ブラウザやPCの操作はできません。アカウントに影響する操作はauto-reviewが点検し、パスワード変更のような操作は常に人の手に残ります。
会社の情報は学習に使われますか
Business・Enterprise・Eduのワークスペースの内容は、既定ではモデル改善に使われません。個人プランでは会話や作業を学習に使うかを自分で選べます。プロアクティブ・リサーチやdotsが自分に残したメモを直接学習に使うことはないとされています。
6. まとめ
dotsは新しい機能ではなく、仕事の持ち方を変える提案です。指示を書く役から、上がってきたものを見る役へ。最初の1体はプランに含まれ、会話は利用上限を食わない。試すために差し出すのは、ほぼ時間だけ。名前をつけて、いちばん長く止まっている案件を一つ預けてみる。それで自分の仕事と噛み合うかどうかは、だいたい見えてきます。噛み合わなければ、境界線を引き直せばいい。
- 作る場所:デスクトップアプリかPCのブラウザで最初の1体を作る
- 初期設定:アプリをつなぎ、自己紹介をさせて名前を決める
- 線引き:Custom Rulesで許可・承認必須・禁止を決める
- 上限:会話は上限外、Codex等の作業は上限を消費
- 会社利用:Enterpriseは管理者の有効化が前提
7. 画像の出典
- ① OpenAI 公式発表・表示の安定のため当サイトのサーバーで配信





