レッドウィングは1905年、ミネソタ州レッドウィングで生まれ、120年たったいまも同じ町にあり、同族経営のままです。875のつま先をU字に縫ったモックトゥは、公式の年表で1924年に初登場したとされる形。ソールを張り替えて履き続ける前提の1足を、2026年10月3日の価格と仕様で見ていきます。
6万円の靴を買う理由は、履き心地だけでは足りません。何年履けるのか、だめになったらどうなるのかが分からないまま出す金額ではない。
私の手元にある875は、その答えが会社の歴史のほうに書いてある1足です。この記事では、レッドウィングが何をしてきた会社なのかを公式の年表で確かめ、875の仕様と価格、アイアンレンジャー8111との違いを並べます。
読み終えると、5万円台のブーツに踏み切るかどうかを決められます。

1. 1905年の町に、いまも同じ会社がある
公式によると、1905年にチャールズ・ベックマンがミネソタ州レッドウィングでレッドウィング・シュー・カンパニーを設立しました。公式は彼の考えを、良いブーツを作るだけでは足りず、正しいやり方で作らなければならない、と紹介しています。
そして120年たったいまも、同族経営のまま、同じ町で、同じやり方でブーツを作っていると書いています。2023年には4代目にあたるアリソン・スウィージー・ゲッティングス氏がCEOに就任し、レッドウィング初の女性CEOになりました。
01 モックトゥが初めて現れたのは1924年
公式の年表には、1924年の項目として「モックトゥがレッドウィングのブーツに初めて現れ、やがて象徴となる特徴へ育っていく」と書かれています。875のつま先をU字に縫った形は、ここから100年続いていることになります。
その5年前の1919年には、足の形をした木型「Tredstrate last」を採用し、フィットと快適さを全体的に改善したとあります。形の話が先にあり、意匠は後から付いてきた順番です。
02 1985年、工場のなかに修理店ができた
公式の年表の1985年の項目には、工場内にブーツの修理店が開き、より多くの客がソールを張り替えて長く履けるようになった、と書かれています。売ったあとに直す場所を、自分の工場のなかに作ったということです。
翌1986年には、長年の地元のサプライヤーだった S.B. Foot Tanning Company が正式にレッドウィングに加わっています。革をなめす会社を抱え込み、修理まで自社でやる。875のソールが張り替えられるという話は、この構造の上に乗っています。
| 年 | 公式の年表に書かれていること |
|---|---|
| 1905 | チャールズ・ベックマンらがミネソタ州レッドウィングで創業 |
| 1919 | 足形の木型 Tredstrate last を採用。フィットと快適さを改善 |
| 1924 | モックトゥがレッドウィングのブーツに初登場 |
| 1934 | スチールトゥを採用。重工業で働く人に向けた装備 |
| 1977 | ウレタンソール(SuperSole)の技術を導入 |
| 1985 | 工場内に修理店。ソールの張り替えで長く履けるように |
| 1986 | タンナーの S.B. Foot Tanning Company が正式に加わる |
| 2007 | Red Wing Heritage が登場。20世紀の労働者の靴に着想 |
| 2023 | 4代目のアリソン・スウィージー・ゲッティングス氏がCEOに就任 |
2. 875の仕様を見る
875は、油を含ませた革(オロ・レガシー)に、白くて平らなソールを合わせた6インチのブーツです。幅はEワイズ。レッドウィングは公式ページで、ソールを張り替えられる作りだと書いています。Amazon.co.jp の価格は59,180円でした(2026年10月3日時点)。
01 白いソールと、油を含んだ革
875の見た目でいちばん分かりやすいのが、白くて平らなソールです。足元で色が切り替わるので、ジーンズの裾から見えたときに輪郭が出ます。
革は油を含ませたもので、乾いた革より水に強く、手入れも油を足していく方向になります。履いて、汚して、油を入れて、またはく。消耗品ではなく道具として扱う前提の素材です。
02 Eワイズという幅
875の幅はEワイズです。靴のサイズは長さだけでなく幅でも決まり、同じ長さでも幅が合わないと足が痛くなります。Amazon.co.jp の商品ページでサイズを選ぶときは、長さと幅の両方を確認してください。
レッドウィング 875 6インチ クラシックモック/モックトゥ・Eワイズ/59,180円(2026年10月3日時点)
3. アイアンレンジャー8111との違い
私はレッドウィングを2足持っています。875とアイアンレンジャー8111です(価格はいずれも2026年10月3日時点)。
| 項目 | 875 クラシックモック | 8111 アイアンレンジャー |
|---|---|---|
| つま先 | モックトゥ(U字に縫う) | キャップトゥ(革を1枚重ねる) |
| ソール | 白くて平ら | 凹凸のある Vibram |
| 上の段 | ハトメ | フック |
| 価格 | 59,180円 | 66,660円 |
01 7,480円の差は、形と足元に出る
8111は875より7,480円高く、つま先に革を1枚重ねたキャップトゥで、ソールは凹凸のある Vibram です。875の白くて平らなソールに対して、8111は足元が沈んで見えます。
服に合わせやすいのは875、履き口を速く締められるのは上の段がフックの8111。どちらが上ということではなく、履く場面で決まります。
4. 向く人、急がなくていい人
01 向く人
- 直して履きたい人:レッドウィングは公式ページで、ソールを張り替えられる作りだと書いています
- 服が揃った人:靴は、上下が決まってから足すほうが選びやすい
- 足元に色が欲しい人:白くて平らなソールは、ジーンズの裾から見えたときに効きます
- 手入れを楽しめる人:油を含ませた革なので、油を足しながら育てます
02 急がなくていい人
- 服より先に靴を買おうとしている人:5万円台は、上下が決まってからでも遅くありません
- 手入れの時間を取れない人:油を含んだ革は、放っておくと表情が止まります
- 幅を確認していない人:875はEワイズです。長さだけで選ぶと合わないことがあります
5. よくある質問
875はどんなブーツですか。
油を含ませた革(オロ・レガシー)に白くて平らなソールを合わせた6インチのブーツです。つま先はU字に縫ったモックトゥで、幅はEワイズ。Amazon.co.jp の価格は59,180円でした(2026年10月3日時点)。
ソールは張り替えられますか。
レッドウィングは公式ページで、ソールを張り替えられる作りだと書いています。公式の年表にも、1985年に工場内へ修理店を開き、より多くの客がソールを張り替えて長く履けるようになったと記載があります。
モックトゥはいつからある形ですか。
公式の年表によると、1924年にモックトゥがレッドウィングのブーツに初めて現れ、やがて象徴となる特徴に育ったとされています。100年続いている形です。
8111とどちらを選べばよいですか。
875はモックトゥに白くて平らなソール、8111はキャップトゥに凹凸のある Vibram です。価格は875が59,180円、8111が66,660円で7,480円の差。服に合わせやすいのは875、履き口を速く締められるのはフックの8111です(いずれも2026年10月3日時点)。
サイズはどう選べばよいですか。
875はEワイズで、長さだけでなく幅も指定されています。Amazon.co.jp の商品ページで長さと幅の両方を確認し、手持ちの靴の寸法と比べて選んでください。
レッドウィングはいまも同じ会社ですか。
公式サイトは、120年たったいまも同族経営のまま、同じ町でブーツを作っていると書いています。2023年には4代目にあたるアリソン・スウィージー・ゲッティングス氏がCEOに就任しました。
6. まとめ
875のモックトゥは1924年に初めて現れた形で、100年続いています。1985年に工場のなかへ修理店を作り、1986年にはタンナーを抱え込んだ。ソールを張り替えて履き続けるという話は、この構造の上にあります。59,180円という額は、何年履けるかで割って考える種類の出費です。
- 形:モックトゥは1924年に初登場。6インチ、Eワイズ
- 革とソール:油を含ませたオロ・レガシーに、白くて平らなソール
- 直せる:公式が張り替えられる作りだと明記。1985年から工場内に修理店
- 価格:59,180円。8111より7,480円安い(2026年10月3日時点)
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