ノースフェイスのテルス45(TELLUS 45)は、中型サイズの登山用バックパックとして多くの山岳愛好家から高い評価を得ています。適度な容量と優れた背負い心地により、1泊程度の山行から長期縦走まで幅広く対応できる点が魅力です。この記事では、テルス45の特徴や使い勝手、実際の山行で感じたメリット・デメリットなどを詳しく解説します。
1. テルス45の特徴とスペック
- 容量と重量
テルス45は名前のとおり、45リットルの容量を確保しており、テント泊装備を含む中〜長期のトレッキングにも対応可能です。重量も1.6〜1.7kg程度に抑えられており、ライトウエイト化が進んだ現在のアウトドアシーンにおいても使いやすいモデルとなっています。 - 背面パネルと背負い心地
ノースフェイス独自のサスペンションシステムによって、背面と荷重のフィット感が高いのが大きな特徴です。背面パネルには通気性が考慮された設計が施されており、夏場の蒸れを軽減。また、肩ベルトや腰ベルトにはしっかりとパッドが入り、長時間の山行でも快適性が維持できるよう工夫されています。 - 収納とポケットレイアウト
メインコンパートメントのほか、フロントポケットや両サイドのメッシュポケット、リッドポケットなど、合計で複数の収納スペースが配置されています。行動中に取り出しやすいレイアウトで、水分や行動食、雨具などを素早くアクセスできる点は実用性が高いです。
2. 実際に使って感じたメリット
- 程よい容量でテント泊も可能
45リットルというサイズは、テント泊装備をコンパクトにまとめれば十分収納できるため、週末の1泊〜2泊程度の山行には最適です。食料や着替えなども含め、計画的なパッキング次第でさまざまなシーンに対応可能。 - バランス良い背負い心地
ある程度の重量を背負っていても、ショルダーハーネスやヒップベルトが身体にしっかりフィットするため、長時間の登りでも負担が分散されている印象があります。腰や肩への負荷が抑えられ、急勾配のトレイルでも安定感があるのが大きな魅力です。 - アクセスのしやすさ
フロントポケットやサイドポケットなど、行動中によく使うアイテムをすぐに取り出せる配置が秀逸です。ストックホルダーもあり、トレッキングポールを使わない時はザック側に固定しておけるので邪魔になりません。
3. 注意点やデメリット
- 軽量ザックに比べるとやや重め
最近のウルトラライト系ザックと比べると、やはり1.6〜1.7kgという重量は少し重めに感じる場合があります。パッド類が充実しているぶん安定感は得られますが、可能な限り軽量化したいユーザーには向かないかもしれません。 - 細身のシルエット
個人の体型にもよりますが、胴回りが太めの方や肩幅が広い方はサイズ選びで注意が必要。試着する際にショルダーハーネスやヒップベルトの長さをチェックし、自分の身体に合っているかを確かめましょう。 - 価格
ノースフェイス製品全般に言えますが、品質に見合った価格帯となっている分、人によっては「もう少し安価なモデルでも十分」と感じる可能性があります。長く使える投資と考えられる場合には納得感があるでしょう。
4. まとめ
ノースフェイスのテルス45は、収納力・背負い心地・耐久性のバランスに優れ、テント泊にも対応できる万能型バックパックです。一方で、最新のウルトラライト装備に慣れている方にはやや重量を感じる面もあるため、自分の山行スタイルや装備量を見極めた上で選ぶのがポイントです。
メリット
- 1泊以上のテント泊にも対応できる容量
- 通気性・フィット感に優れたサスペンションシステム
- 多彩なポケットと優れた収納力
デメリット
- ウルトラライト系ザックよりも重量感がある
- 体型によってはフィット感に差が出る
- 価格設定がやや高め
もし安定した背負い心地と耐久性を重視し、汎用性の高い中型ザックを探しているなら、テルス45は十分検討に値する選択肢です。実際に店舗で試着して、背負い心地や細部の作りを確かめてからの購入をおすすめします。