J.A.R.V.I.S.

会話の最初に、11 の約束を読ませている。

投稿日:

SYSTEM ONLINE — SESSION START : 11 RULES INJECTED
J.A.R.V.I.S. の土台 — Claude Code
Session start会話の最初に、11 の約束を読ませている。
Claude Code の起動フック(SessionStart)で、会話が始まるたびに 11 行の約束を AI の文脈へ差し込んでいます。約束の紙は 620 字、かかる時間は 0.16 秒。書いても読まれなかった決まりを、毎回確実に目に入れる仕組みです。
✍️ STARK2026年10月21日時点

CLAUDE.md の中身と書き方は、CLAUDE.md にルールを預ける回で書きました。この記事はその続きで、書いた決まりを会話の最初に毎回 AI の目に入れる仕組みの話です。差し込んでいる約束は、値を伏せて縮めると次の形です。

SAMPLE — 約束のファイルの見本VIEW 01
rules.md
【<あなたの名前> が嫌がること(毎回守る・<作った日>)】
1. 自分で届く経路を試さずに、私に投げない。
2. 不具合は知らせて終わりにせず、直して実物で照合してから報告する。
3. 見た目は 案→プレビュー→OK の順。
4. 動く前に、当たるメモを索引から開いて読む。
実物は 11 行・620 字。ここでは 4 行に縮めました。
始める前にClaude Code は、Anthropic の有料の契約で動きます。この仕組みには、ほかに Node.js が要ります。差し込む文の分だけ毎回の使用量(トークン)が増え、その量は差し込む長さで変わります。
会話が始まると起動フックが 11 の約束を読み込み、AI の文脈に毎回入れる流れの図

1. 書いておくだけでは、開かれませんでした

01. メモに残しても、同じ失敗が続きました

Claude Code には、会話をまたいで残るメモの置き場があります。私は叱った理由と決めたことを 1 件 1 ファイルで残し、2026年10月21日時点で 144 件、索引は 141 行です。

それでも同じ失敗は続きました。10 月 6 日、私の PC で打つコマンドを AI が bash の書き方で渡し、PowerShell がエラーを返しました。その日のうちにメモへ残しましたが、10 月 8 日にまた && でつないだコマンドが出て、CLAUDE.md にも書きました。同じ日、本番フォルダの更新でも 2 回続けて弾かれる形を渡されています。

MEMORY — メモの量と、差し込む量READ 01
FILES — メモ144 件索引のファイルを除いた数INDEX — 索引約 29KB141 行RULES — 毎回差し込む約束620 字メモ約 120 件から型を抜いた 11 行
2026年10月21日時点で数えた値です。

02. 索引は、重くなると全部は入りません

Claude Code が起動時に読み込む索引には上限があり、公式の説明では先頭 200 行または約 25KB までです。私の索引は約 29KB で、上限を超えています。超えた分は読み込まれない仕組みなので、索引は 1 項目 1 行に短く保ち、古い項目は整理しておきます。

そのうえ、索引の 1 行を眺めただけで動き、ファイルの中身は開かれませんでした。そこで、開くかどうかを AI に任せず、いちばん繰り返した型だけを、会話の最初に向こうから届けることにしました。

2. 起動の瞬間に、文を 1 枚差し込みます

01. 流れは 4 段です

Claude Code には、会話の始まりに動く SessionStart というフックがあります。設定ファイルに登録したコマンドが動き、そのコマンドが返した文が、会話の文脈に足されます。

BOOT — 会話が始まってから、約束が届くまでFLOW 01
会話を始める新しく起動する登録を読む設定ファイルのフック欄スクリプトが動く約束のファイルを読む文脈に足される1 通目より前に届く
私が何も打たなくても、4 段目まで進みます。

02. 登録は、設定ファイルに 1 か所です

登録先は、作業フォルダの中の .claude フォルダにある settings.json です。

.claude/settings.json(見本)
“hooks”: { “SessionStart”: (ここに 1 件)
“command”: “node <作業フォルダ>/.claude/hooks/<入口のスクリプト>.js”
“timeout”: 10

スクリプトは 72 行の Node.js で、約束のファイルを読み、文脈に足す文を JSON で返します。中で失敗しても正常終了させているので、案内が出ないだけで会話は止まりません。2026年10月21日時点、私の PC で 0.16 秒で終わり、案内と合わせて 835 字を返しました。

3. 読ませる量は、1 語で切り替えます

01. full・light・off の 3 段です

同じフックで、規約のファイルを何本読ませるかも決めています。切り替えは、フックの隣に置いた 1 語だけのファイルです。ファイルが無ければ light です。

FULL — 大きく直すとき53,279 字必読にする規約 7 本の合計LIGHT — ふだん2 行触る対象の規約名だけ案内するOFF — 要らないとき0 字11 の約束はどのモードでも出る

02. full で始めて、8 分で light に戻しました

10 月 7 日の 23 時 8 分に、この仕組みを full で入れました。全部読ませれば、読まれない問題は消えると考えたからです。8 分後の 23 時 16 分に、ふだんは light と決め直しました。コードを 1 行直すだけの会話でも、当時で約 2 万字を読ませる作りでした。その 7 本は、10 月 21 日時点で 53,279 字まで増えています。

03. どのサイトの仕事かは、ブランチ名で当てます

私は 4 つのサイトを扱うので、読ませる規約もサイトごとに違います。スクリプトは、ブランチ名とフォルダ名に 1 つだけサイト名があれば、その規約のファイル名を案内します。

4. 11 の約束は、120 件のメモから型を抜きました

01. 自分の約束を作る順番です

冒頭の見本は、メモ約 120 件を読み返し、同じ叱られ方を 1 つの型にまとめたものです。10 月 21 日に作り、私が直した版を正にしています。

1メモや CLAUDE.md から、2 回以上言ったことを拾う。1 回だけの指摘は入れない。
2似た指摘を 1 つの型にまとめる。出来事ではなく、繰り返す癖の形で書く。
31 型 1 行、全体で 1,000 字に収める。私の 11 行は 620 字。
4AI に下書きさせても、最後は自分で直す。直した版を正と、ファイルの頭に書く。

最後の 1 行には「動く前に、当たるメモを開いて読む」を入れました。11 行で全部は覆えないので、メモへ戻る道を毎回示しておきます。

5. 読ませることはできても、守らせることはできません

01. このフックが受け持つのは「目に入れる」までです

差し込んだ文は、会話の最初の文脈に入るだけです。読んだうえで外れた動きをしても、このフックは何もしません。私の .claude フォルダにあるフックは 3 本で、読ませるのはこの 1 本、残りの 2 本は止める側です。

毎回、同じ文を届ける読む量を 1 語で変えるサイトを名前から当てる破った操作を止める

02. Windows と Mac の違い

私は Windows の PC で動かしています。フォルダの区切りは Node.js の機能に任せているので、Mac でもスクリプトの書き換えは要らない作りです。変わるのは約束の中身で、私の「渡すコマンドは PowerShell 5.1 の形」は Mac の人には要らない行です。

向かない人同じことを何度も言った覚えがまだ無い人は、先に CLAUDE.md を育てるところからです。約束は繰り返した指摘を縮めたものなので、指摘が溜まる前に作ると中身が空になります。

6. よくある質問

CLAUDE.md に書くのと、何が違いますか。

どちらも会話の最初に入ります。CLAUDE.md は約 1 万 2 千字の中の一部になり、約束は 620 字だけ独立して届きます。どのモードでも消えない枠を作るために分けました。

スクリプトが壊れたら、Claude Code は起動しなくなりますか。

私のスクリプトは、中で何が失敗しても正常終了にしてあり、設定でも 10 秒で打ち切ります。約束が届かないだけで、会話は始まります。

約束を書き換えたら、いつから反映されますか。

次に会話を始めたときです。スクリプトは起動のたびにファイルを読み直すので、保存するだけで足ります。続いている会話には届きません。

11 行より増やしてもいいですか。

増やせますが、長くすると CLAUDE.md と同じく読み流される側に戻ります。私は 120 件を 11 行に縮めるところに手間をかけました。

プログラムを書いたことがなくても作れますか。

私のスクリプトも Claude Code に書かせたものです。先に Node.js を PC に入れておき、「会話の始まりに rules.md の中身を文脈へ足す SessionStart フックを作って。失敗しても会話は止めないで」と頼めば、同じ形の下書きが出てきます。

7. まとめ

メモは 144 件あっても、開かれなければ届きません。繰り返した指摘を 11 行に縮め、起動の瞬間に向こうから差し込む。この形にしてから、約束は会話のたびに 1 通目より前に届いています。

  • SessionStart フックに Node.js のスクリプトを 1 本登録する
  • スクリプトは約束のファイルを読み、文脈に足す文を返すだけ
  • 失敗しても正常終了させ、会話を止めない
  • 読む量は 1 語のファイルで切り替え、ふだんは軽いほう
  • 索引は上限を超えないよう、1 項目 1 行に保つ

約束のもとになったメモの残し方は、叱られた理由を AI の記憶に残す回にまとめました。


家を声で動かす全体像
Amazon Echo Show 8 最新モデル
現実版J.A.R.V.I.S.の作り方2026 — Alexa+・HomePod・Geminiで家をAI化する

作中でトニーがJ.A.R.V.I.S.とF.R.I.D.A.Y.に出した指示を21件数え直し、2026年の市販品でどこまで届くかを1件ずつ突き合わせました。そのまま作れるのは7件です。

-J.A.R.V.I.S.

Copyright© Killer Picks Express , 2026 All Rights Reserved.