アメリカを代表するファッションブランドのひとつ Ralph Lauren(ラルフ ローレン)。 1967年の創業以来、クラシックなアメリカンスタイルとラグジュアリーなエッセンスを融合させ、世界的なブランドへと成長した。アイビーリーグスタイルやウエスタン、スポーツなど、多様な文化を取り入れながら独自の世界観を確立している。本記事では、ラルフ ローレンの歴史、代表的なアイテム、ブランドの魅力について詳しく解説していく。
創業とブランドの軌跡
1. ネクタイから始まったブランド
ラルフ・ローレン(本名: ラルフ・ルーベン・リフシッツ)は、1939年にニューヨークのブロンクスで生まれた。デザインの専門教育を受けることなく、ファッション業界に飛び込んだ彼は、1967年にネクタイブランド「Polo」からキャリアをスタートさせる。
当時のネクタイは細身が主流だったが、ラルフ・ローレンは幅広で華やかなデザインを提案し、これが大ヒット。ブルックス ブラザーズのバイヤーの目に留まり、大手百貨店で販売されるようになったことが成功の第一歩だった。
2. 「Polo Ralph Lauren」の誕生
1970年、初のメンズウェアコレクションを発表し、「Polo Ralph Lauren(ポロ ラルフ ローレン)」 が誕生する。英国紳士のエレガンスとアメリカのカジュアルを融合させたスタイルは、瞬く間に人気を博した。
1972年にはブランドの象徴ともいえる「ポロシャツ」を発売。このポロシャツは、胸元に小さなポロプレイヤーの刺繍が入ったデザインで、現在もブランドを象徴するアイテムとして知られている。
3. ライフスタイルブランドへの進化
ラルフ ローレンは、単なるファッションブランドに留まらず、「アメリカン・ライフスタイル」を提案するブランドへと進化。1978年にはフレグランス事業、1983年にはホームコレクションを発表し、ファッションにとどまらずライフスタイル全般を手がけるようになった。
現在では、ラグジュアリーラインの「Ralph Lauren Purple Label」、カジュアルラインの「Polo Ralph Lauren」、スポーツウェアの「RLX Ralph Lauren」など、多様なラインを展開している。
代表的なスタイルとアイテム
1. ポロシャツ
ラルフ ローレンのアイコンともいえる「ポロシャツ」。1972年の発売以来、豊富なカラーバリエーションとクラシックなデザインで、多くの人々に愛され続けている。
2. アイビーリーグスタイル
ブランド創業当初から取り入れられている「アイビーリーグスタイル」。オックスフォードシャツ、チノパン、ブレザーといったクラシックなアイテムは、洗練されたアメリカントラッドの定番となっている。
3. ウエスタン&ラギッドスタイル
ウエスタンジャケットやデニムシャツ、カウボーイブーツなど、アメリカ西部の文化を取り入れた「ウエスタンスタイル」もラルフ ローレンの特徴のひとつ。タフで無骨なデザインながらも、洗練されたシルエットで都会的にアレンジされている。
4. ラグジュアリースタイル
「Ralph Lauren Purple Label」は、最上級の素材と仕立てで作られたラグジュアリーライン。イタリア製のスーツやカシミアコートなど、上品で洗練されたアイテムが揃っている。
著名人とラルフ ローレン
ラルフ ローレンは、数多くの著名人にも愛されてきた。
- ロバート・レッドフォード(映画『華麗なるギャツビー』で着用)
- ダイアナ妃(エレガントな装いでラルフ ローレンを愛用)
- タイガー・ウッズ(ゴルフウェアとして愛用)
また、ウィンブルドンやアメリカズカップなどの公式ユニフォームを手がけるなど、スポーツとの関わりも深い。
まとめ
ラルフ ローレンは、クラシックなアメリカンスタイルを軸にしながらも、アイビーリーグ、ウエスタン、スポーツ、ラグジュアリーといった多彩な要素を取り入れ、唯一無二のブランドへと成長してきた。
「服だけでなく、ライフスタイルを提供するブランド」——それがラルフ ローレンの真髄であり、今後も世界中のファッション愛好家を魅了し続けるだろう。