アメリカンカジュアルの代名詞として、誰もが知るデニムブランド Levi's(リーバイス)。
1853年の創業以来、ワークウェアとして誕生したジーンズは、時代を超えて愛され続け、今やファッションの定番となった。本記事では、リーバイスの歴史、代表的なアイテム、ブランドの魅力について詳しく解説していく。
創業とブランドの軌跡
1. ゴールドラッシュとリーバイスの誕生
リーバイスの創業者 リーバイ・ストラウス は、1853年にサンフランシスコで衣料品商を開業。当時、カリフォルニアでゴールドラッシュが起こり、多くの鉱夫たちが過酷な労働に適した頑丈な作業着を求めていた。
1873年、仕立て職人 ジェイコブ・デイビス との協力により、リベットで補強した耐久性の高いワークパンツ「ジーンズ」が誕生。このジーンズこそ、後にリーバイスを象徴する「501®」の原型となる。
2. 501®の進化と普及
1890年、初めて「501®」の型番が使用され、現在まで続くリーバイスの伝説がスタート。1920年代には、炭鉱労働者や鉄道作業員に広く普及し、耐久性のあるワークウェアとして定着する。
1930年代には、西部開拓時代を象徴するウエスタンスタイルのアイテムとしてカウボーイたちにも愛用されるようになり、アメリカの象徴的なファッションアイテムへと成長。
代表的なスタイルとアイテム
1. 501® ORIGINAL
リーバイスを代表する定番モデル「501®」。ストレートシルエットにボタンフライを採用したクラシックなデザインが特徴で、ヴィンテージスタイルから現代のファッションまで幅広く対応する。
2. 505® REGULAR
1967年に登場した「505®」は、ジッパーフライを採用し、スリムなシルエットでよりモダンな印象に。ロックミュージシャンやストリートファッションのアイコンとしても人気を誇る。
3. 511® SLIM
現代的なスリムフィットの「511®」は、都会的なスタイルにマッチし、若者を中心に絶大な支持を受けている。
4. デニムジャケット(トラッカージャケット)
ジーンズと並ぶリーバイスの定番アイテムが「デニムジャケット(トラッカージャケット)」。1960年代から続くこのジャケットは、カジュアルコーディネートの必須アイテムとして定着。
リーバイスとポップカルチャー
リーバイスのジーンズは、映画や音楽シーンにも深く根付いている。
- ジェームズ・ディーン(映画『理由なき反抗』で501®を着用)
- マーロン・ブランド(映画『乱暴者』で501®を着用)
- ブルース・スプリングスティーン(アルバム『Born in the U.S.A.』のジャケットでリーバイスを着用)
こうしたアイコニックなシーンを通じて、リーバイスは単なる作業着からファッションアイテムへと昇華し、多くの世代に受け入れられてきた。
まとめ
リーバイスは、デニムブランドのパイオニアとして、150年以上にわたってその地位を確立してきた。ワークウェアとして誕生したジーンズは、やがてポップカルチャーに取り入れられ、世界中のファッションに影響を与え続けている。
「デニムの歴史はリーバイスの歴史である」——その言葉通り、リーバイスは今なお進化を続けるブランドであり、これからもファッションの世界で輝き続けることだろう。