J.A.R.V.I.S. のように前回の続きから動いてほしくても、Claude Code は新しい会話のたびに白紙から始まります。白紙に戻らない場所は 2 つで、全員が守る規則を書く CLAUDE.md と、AI と私のあいだの記録を残すメモリーです。この記事はメモリーの側の話です。
先に、メモ 1 件の形を見せます。実物は貼らず、値をダミーに置き換えた見本です。

1. 置き場所は、プロジェクトごとのフォルダです
メモリーは、ホームの下の .claude/projects に、プロジェクトごとのフォルダとして作られます。
01. Windows と Mac で、パスの書き方が変わります
02. 作業用に分けたフォルダでも、同じメモリーが読まれます
私は作業ごとに git の worktree でフォルダを分けています。この記事を書いている会話も作業用のフォルダで始めましたが、読み込まれていたのは元のリポジトリの索引でした。
2. 中身は、索引 1 枚とメモの束です
01. 索引は先頭から上限まで、本文は開いたときに読まれます
MEMORY.md は、メモ 1 件につき 1 行の目次です。公式の説明では、会話を始めると索引の先頭 200 行、または約 25KB までが読み込まれます(2026年10月21日時点)。上限を超えた分は読み込まれない仕組みです。本文は、AI がファイルを開いたときだけ読まれます。
02. 1 件 1 ファイルなら、直す場所が 1 つで済みます
1 冊のメモ帳に追記すると、古い決定と新しい決定が同じ紙に並びます。1 件 1 ファイルなら、決定が変わったときに開くのはそのファイルだけで、消すときもファイル 1 つと索引の 1 行で終わります。
3. 種類は 4 つに書き分けます
メモの頭には、4 つの種類から 1 つを書きます。私の 144 件の内訳を、1 枚ずつ見せます。
足すと 143 件で、残る 1 件は種類の書き忘れでした。
4. 札と本文の書き方
01. name と description は、索引から選ぶための札です
name はファイル名と同じ英数字、description は 1 行の要約です。要約が「注意すること」のような中身のない言葉だと、AI は本文を開く理由を見つけられません。
02. メモどうしを名前でつなぎます
似た話のメモは、終わりに相手の名前を二重の角かっこで囲んでつなぎます。1 件を開けば、関係するメモへたどれます。
5. 数え直して見つかった、3 つのつまずき
01. 索引から外れたメモが 3 件ありました
索引に無いメモは、AI が開くきっかけを持ちません。うち 1 件は、同じ日に同じ注意を別の名前で書いた 2 件目でした。144 件から 3 件を引いた 141 件が、索引の 141 行と合います。
02. 1 行だけ、行頭に見えない文字が入っていました
行頭の「- [」で数えると、索引は 140 項目でした。残る 1 行は、頭に空の文字(NUL)が 190 個入っていて、画面では普通の行に見えます。
03. 古いメモが、今の決まりと食い違っていました
記事の一人称を屋号で書く、と決めたメモがあります。翌日に一人称は「私」に変わり、CLAUDE.md は直りましたが、メモは古い決定のままでした。決まりが変わった日は、両方を開きます。
数え直しは、memory フォルダに移ってから次のコマンドで行います。1 行目が件数、2 行目が索引に無いファイルの名前です。
6. 向かない人と、できないこと
メモリーはリポジトリの外にあり、git には載りません。別の PC で同じ記憶を使うには、フォルダごと写します。
索引には読み込みの上限があります。私の索引は 141 行で行数の上限には届きませんが、約 29KB で大きさの上限を超えています。いちばん長い行は 393 文字でした。索引の 1 行は 1 項目の短い一言に保ち、終わった仕事の項目は整理していきます。
7. よくある質問
CLAUDE.md とメモリー、どちらに書けばいいですか。
誰が作業しても守らせたい規則は CLAUDE.md です。リポジトリに入るので、チームにも届きます。メモリーは自分の PC の中の記録です。
自分で書き足してもいいですか。
中身は普通の Markdown のテキストで、エディタで開けます。私のメモは会話の中で AI が書いたものです。
要らなくなったメモは、どう消しますか。
ファイルと索引の 1 行を、両方消します。片方だけだと、無いファイルを指す行か、読まれないファイルが残ります。
メモが間違っていたら、どうなりますか。
AI は古いメモのとおりに動きます。私は、実物とずれていたら確かめて直すよう、CLAUDE.md に書いています。
ほかの人に読まれることはありますか。
git に上げない限り外へは出ません。ただし平文なので、PC を共有していれば読めます。
8. まとめ
Claude Code のメモリーは、索引 1 枚と、1 件 1 ファイルのメモでできています。索引は先頭から上限まで読まれ、本文は開かれたときだけ読まれます。
- 置き場所はホームの下の .claude/projects。プロジェクトごとにフォルダが分かれる
- 索引の 1 行は、開くかどうかを決められる短い一言にする
- 種類は user・feedback・project・reference の 4 つ。私の内訳は 1・81・42・19 件
- メモは平文。鍵やパスワードの値は書かない
- ときどき数え直す。索引に無いメモは読まれない
書いたメモも、AI が開かなければ動きは変わりません。私がそこでつまずいた話と、叱った理由の書き方は叱った理由をメモに残す回にまとめました。
叱った理由を Claude Code のメモリーに残す書き方。規則・Why・How to apply の 3 段と、書いても同じ指摘をした 3 つの実例、11 項目・約 620 字の紙を起動フックで毎回入れる対策を見本で示します。 実用編 STEP 1。Claude Code と Claude in Chrome は Free では動かない。松竹梅3プランの比較、PowerShell/macOS の導入コマンド、必要なツール、使用量の考え方まで。
叱られた理由を、AI の記憶に書き残している。

声で動くAIを家に入れる — 契約から導入までの全手順




