J.A.R.V.I.S. のように、頼む前に朝の仕事が済んでいる状態は、定時に動く小さな仕事の集まりでできています。1 本目が動くと、2 本目、3 本目と増えていきます。
増えてから困るのは、登録の仕方より、どこに置くかでした。私が回している定時の仕事を 2026年10月21日に数え直し、置き場ごとの強みと限界を並べます。登録の手順は、連載の第 6 回(タスクスケジューラに登録する回)にあります。

1. 結論 — 手元に触るか、考えさせるかで分けます
置き場の決め方は、2 つの問いで足ります。手元のファイルやブラウザに触るか。動くたびに Claude に読ませて判断させるか。
2. PC のタスクスケジューラ — 1 分ごとの仕事もここです
PC の動作 66 本のうち、いちばん短い間隔は 1 分ごとで、経済指標の発表を拾って速報を出す仕事です。

01. 強み — 時刻どおりに、手元の道具を使えます
タスクスケジューラ自身は、決まった時刻にプログラムを起こすだけです。何をするかはスクリプトに書いてあり、そのスクリプトを私は Claude Code に書かせています。手元で動くので、PC の中のファイルも、Chrome に残したログインもそのまま使えます。
02. 限界 — PC の電源が、全部の電源です
PC が眠れば止まり、落ちれば止まります。2026年10月21日の朝には PC が予告なく落ち、SNS の投稿がしばらく止まりました。しかもタスクスケジューラは、失敗しても誰にも知らせません。結果は一覧の「前回の実行結果」に数字で残るだけです。どう気づいたかは次の回で扱います。
03. Mac では launchd が同じ役目です
タスクスケジューラは Windows の仕組みです。Mac では launchd が同じ役目を持ち、Claude Code に頼めばその形式で設定を書いてきます。この記事の数字は全部 Windows のものです。
3. デスクトップアプリの定期タスク — 考える仕事を、手元で
Claude のデスクトップアプリには、決まった時刻に Claude 自身を起こす定期タスクがあります。中身はスクリプトではなく指示文で、起きた Claude が読んで判断します。
私が置いているのは、平日朝の要点のまとめ、週 1 回の検索の通知の点検、毎日のキャンペーン情報の確認などです。検索の点検のように、ログインした Chrome で画面を読む仕事は、クラウドには置けません。いちばん回数の多いものでも 1 日 2 回で、それより細かい間隔の仕事はスクリプトにして PC へ回しています。
01. つまずき — 再起動した翌朝、1 回分が消えました
10月5日の夜 11 時すぎに PC が再起動し、私が次にアプリを開いたのは 10月6日の 10 時 28 分でした。平日 7 時 10 分の要点のまとめは、その日だけ出ていません。同じ朝、PC のタスクは 6 時から普通に動いていました。
逃した回は、あとからやり直されることもありませんでした。いまは見張りのスクリプトが「アプリが起動していない」と「動くはずの時刻から 90 分たっても記録が無い」を拾って知らせます。
4. クラウドのルーティン — PC が止まっていても動きます
3 つ目は、Anthropic のクラウドで動くルーティンです。PC の電源が落ちていても、決まった時刻に動きます。そのかわり、PC の中のファイルとブラウザには触れません。置いているのは、公開ページを読む点検(サイトマップの記録、リンク切れの確認など)と、週の計画づくり、リポジトリのファイルを読む月 1 回の点検です。
01. つまずき — 失敗しても、知らせが来ません
2026年10月21日時点で、クラウドのルーティンには失敗や停止を知らせる仕組みがありません。9月21日と 22日には、4 本が同時にエラーで終わっていました。私が気づいたのは、10月8日に実行の履歴を 1 本ずつ確かめたときです。いまは各ルーティンが動くたびに結果の要点を小さなページに上書きし、その日付が古ければ止まっていると分かる形にしています。
02. 消すと、実行の履歴も消えます
10月13日の整理で、止めてあった定期実行を 10 本(アプリ 5 本・クラウド 5 本)削除しました。クラウドのルーティンは、削除すると過去の実行の記録も一緒に消えて、戻せません。指示文と時刻の控えを手元に取ってから消しています。
5. 新しい仕事を、どこに置くか
定時の仕事が 1 本増えるたびに、私は次の順で問います。上から答えて、最初に当てはまった所に置きます。
01. 向かない人
PC を毎日つけたままにしない人は、PC のタスクとアプリの定期タスクが、ほとんど動きません。クラウドのルーティンから始めると、PC の事情に左右されずに済みます。逆に、手元のファイルを毎日動かしたい人は、クラウドだけでは届きません。
6. よくある質問
最初は何本から始めればいいですか。
1 本で足ります。翌朝に動いたかを自分の目で確かめられる本数から始め、確かめ方が決まってから増やします。
アプリの定期タスクを、あとからクラウドへ移せますか。
指示文は文章なので、そのまま移せます。私も、アプリで動かしていた指示文をクラウドへ移したものがあります。ただし、Chrome や手元のファイルを使う手順はクラウドでは動かないので、その部分は書き直します。
時刻はどう決めていますか。
私は 5 時 6 分、6 時 3 分、8 時 2 分のように、ちょうどの時刻から少しずらして置いています。
料金はかかりますか。
タスクスケジューラは Windows に入っていて、追加の料金はありません。アプリの定期タスクとクラウドのルーティンは Claude が動くので、Claude の有料の契約の使用枠を使います(2026年10月21日時点)。
動いた結果は、どこで確かめますか。
アプリの定期タスクはアプリのルーティンの一覧で、クラウドのルーティンは claude.ai のルーティンの画面の実行履歴で見られます。PC のタスクは、スクリプトが書くログも一緒に見ます。
7. まとめ
定時の仕事の置き場は 3 つあり、私の手元ではPC 66 本・アプリ 11 本(2026年10月21日の数え)、クラウド 8 本(10月13日の数え)が動いています。手元に触るか、毎回考えさせるか。この 2 つで、ほとんどの置き場が決まります。
- PC のタスクスケジューラは、細かい間隔と手元の道具を使う仕事。失敗しても知らせは無い
- デスクトップアプリは、考える仕事を手元で。アプリが閉じていれば止まり、逃した回は戻らない
- クラウドは、PC が止まっていても動く。手元には触れず、止まっても知らせが来ない
- 同じ仕事を 2 か所に置かない。成功が 2 回並ぶだけで、重なりは見えない
止まった仕事にどう気づくかは、次の回に続きます。止まった自動実行を、毎時の見張りで拾う回へ
実用編 STEP 6。Claude Codeに書かせたスクリプトをWindowsのタスクスケジューラに登録し、頼まなくても毎朝動く状態にする。登録・確認・停止・削除のコマンドと、つまずき表。 作中でトニーがJ.A.R.V.I.S.とF.R.I.D.A.Y.に出した指示を21件数え直し、2026年の市販品でどこまで届くかを1件ずつ突き合わせました。そのまま作れるのは7件です。

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現実版J.A.R.V.I.S.の作り方2026 — Alexa+・HomePod・Geminiで家をAI化する




