AI にコードを直させていると、いつか「いま動いている本番」を書き換えてしまう瞬間が来ます。私の場合は、直している途中のファイルを、定時に動く仕組みがそのまま読みにいく形になっていました。
記事を WordPress に入れる手順と、下書きで止める理由はAI に記事を入れさせて下書きで止める回に書きました。ここでは、その記事を書く仕組みを置いている場所の話をします。

1. 結論 — AI がさわる場所と、定時に動く場所を分ける
私のリポジトリは 1 つですが、フォルダは役目ごとに分かれています。10月27日に git の一覧で数えました。
フォルダの数は git worktree の一覧の行数。テストは 10月21日時点のコード(コミット 78a27a2)を 10月27日に流した結果で、80 件がすべて通りました。
決まりは 3 つです。開発の本体は main から動かしません。作業は依頼ごとに別のフォルダで行います。本番のフォルダは、手で書き換えません。
2. 1 つの依頼に、1 つの作業フォルダ
git には worktree という機能があり、同じリポジトリを別のフォルダに、別のブランチで取り出せます。私は Claude Code に作業を頼むたびに、このフォルダを 1 つ切らせています。
git worktree add -b claude/2026-10-21-sample ../work-sample origin/mainPreparing worktree (new branch 'claude/2026-10-21-sample')01. 1 つの会話に 1 つのフォルダ
ブランチは 1 つのフォルダで 1 つしか開けません。会話が 2 つあれば、どちらかが相手のブランチの上で書くことになります。1 つのフォルダを使い回して別のサイトの変更が混ざった 9月16日の失敗は、戻せる状態を作ってから触らせる回に書きました。
3. 本番のフォルダには、直接書き込まない
定時に動く仕組みは、本番のフォルダだけを読みます。ここは特定のブランチではなく、特定のコミットを直接開いた状態にしてあります。
01. 本番では main を開けない
本番を新しくしようとして、私は 10月8日に 2 回続けて失敗しました。main は開発の本体がすでに開いていて、同じブランチは 2 か所で開けないからです。
git -C <本番のフォルダ> checkout mainfatal: 'main' is already used by worktree at '<開発の本体>'git -C <本番のフォルダ> fetch origin maingit -C <本番のフォルダ> checkout origin/main
02. 本番は、決まった時刻に自分で追いつく
記事の仕組みがある側の本番では、いまはこの操作も手で打っていません。毎日 12時30分に、本番を main に合わせる仕組みが動きます。
本番に入れたい変更は、作業フォルダで直して main に入れるだけです。本番のフォルダに手でコミットを積むと、この追従が止まります。

03. フォルダを動かす前に、参照を数える
フォルダやファイルを動かす・消す・名前を変える前に、その名前を参照している場所を数えるスクリプトを先に流す決まりです。AI が使われていないと判断して移したフォルダで、毎朝の仕事が 5 日止まった 10月1日の経緯は、止まった自動実行を拾う回に書きました。
4. 本番で動いている、記事を自動で書く仕組み
本番のフォルダで動いているものの 1 つが、企業の公式発表を読んで記事にする仕組みです。30 分ごとに起き、新しい発表が無ければすぐに終わります。
文章は Claude が書き、HTML はコードが組みます。見た目の決まりを AI の記憶に頼らず、コードに持たせるためです。
読んだ数と見送った数は、30 日たつと記録から消える作りなので、累計ではなく直近 30 日の数です。見送った 261 件のうち 162 件は、発表の本文が取れなかったもの。10 件は別の Claude に読ませて落ちたものです。

01. 最初の 1 回は、何も書かない
仕組みを初めて動かした回は、その時点の発表を全部「読んだ」と記録するだけで終わります。過去の発表を何十本もまとめて記事にしないためです。
02. 直させるのは 1 回まで
10月7日と 8日は、機械の検査で文体が引っかかり、理由を知らされないまま最初から書き直して、また引っかかる、が続きました。10月8日の記録には、「この対象は諦めて次へ」で終わった行が残っています。いまは、落ちた理由を書き手の Claude に返して 1 回だけ直させ、それでも落ちたら次の回に回します。
5. 向かない人と、つまずき
この形は、PC がずっと起きている前提です。10月17日の未明、私の PC がスリープしていて、記事の仕組みの起動が 01:00 のあと 07:44 まで 6 時間 44 分空きました(10月27日に記録から数えています)。朝 6時10分の仕事が丸ごと動かず、あとから手で作り直しています。夜に PC を落とす人は、定時の仕事を置く場所から考え直す必要があります。

フォルダの分け方は git の機能なので、Mac でも同じ手順で切れます。違うのは定時に動かす仕組みのほうで、置き場の選び方は自動実行を 3 つの置き場に分ける回に書きました。git をまだ使っていない人には、この話は 1 段早すぎます。まずは 1 つのフォルダを git で管理するところからです。
6. よくある質問
作業フォルダは、いつ消せばいいですか。
そのブランチの変更が main に入ったのを確かめてから消します。入っていない変更があるうちは残します。
本番のフォルダは 1 つで足りますか。
定時の仕組みが 1 つなら 1 つで足ります。私は系統ごとに 2 つに分けていて、自動で main に追いつくのは片方だけです。
記事の仕組みはクラウドで動かせませんか。
私は手元の PC で動かしています。ログイン済みの Claude Code を、2026年10月21日時点では有料の契約の使用枠の範囲内で呼べるからです。
記事にする発表は、どうやって選んでいますか。
見出しの語で点数を付け、法人向け・決算・人事などは外します。最後に書き手の Claude が、自分の部屋や PC で試せる話かをもう一度判定します。
1 つの発表に新製品が 2 つあったら。
製品ごとに 1 本ずつ書かせます。読者は製品の名前で検索するので、2 つを 1 本に詰めると探しにくくなるからです。
7. まとめ
AI に任せる量が増えるほど、どこを触らせないかを先に決めておく必要が出てきます。私の場合、それはフォルダの線でした。作業は切ったフォルダで、本番は main から自分で追いつかせる。本番のフォルダに手でコミットを積まないことも、決まりに入れています。
- 開発の本体は main のまま動かさない
- 1 つの会話に 1 つの作業フォルダ(git worktree)を切る
- 本番はコミットを直接開き、決まった時刻にテスト付きで追いつかせる
- フォルダを動かす前に、参照している場所を数える
- 自動で書く仕組みには、見送る理由を記録として残させる
実用編 STEP 6。Claude Codeに書かせたスクリプトをWindowsのタスクスケジューラに登録し、頼まなくても毎朝動く状態にする。登録・確認・停止・削除のコマンドと、つまずき表。 実用編 STEP 1。Claude Code と Claude in Chrome は Free では動かない。松竹梅3プランの比較、PowerShell/macOS の導入コマンド、必要なツール、使用量の考え方まで。

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