私は Claude Code で、サブエージェント(私は「担当」と呼んでいます)を背景で走らせる、J.A.R.V.I.S. のような自動化を組んでいます。担当に長い仕事を渡して、私は別のことをする。そのあいだ、担当の様子を伝える一行が、30 秒ごとに書き換わっていきます。
その一行を書く費用が、地味に下がりました。手元ですることは、Claude Code を v2.1.316 以上に更新することだけです。この記事の数字は、Anthropic の発表と Claude Code の公式ドキュメントで確かめたもので、私の環境で測った値ではありません。

1. 30 秒ごとの一行は、毎回、会話を全部読み直していた
バックグラウンドで動くサブエージェントには、30 秒ごとに書き換わるステータス行があります。Anthropic によれば、これまでは更新のたびに会話全体を読み直して、この一行を書いていました。
いまは Haiku 5.5 が、短いメモから一行を書きます。読む量が会話全体から短いメモに縮み、1 回の更新は約 99% 安くなりました。発表の中身は、この 2 文に収まります。

01. 一行を書く役は、Haiku 5.5 です
一行を書く役は、Haiku 5.5 に任されました。モデル ID は claude-haiku-5-5 です。長い会話を毎回抱え直す代わりに、短いメモだけを見て書きます。往復した手紙の束を全部読み返さずに、机の付箋 1 枚を見て返事を書くのに近い形です。
02. サブエージェントの本体は、自分のモデルのままです
発表には、サブエージェント本体のモデルは変わらない、と添えられています。調べものや書き物をしている担当は今までどおりのモデルで動き、Haiku 5.5 が引き受けたのは、様子を伝える一行のほうです。
2. 99% と 5% は、測っている範囲が違う
数字は 2 種類あります。99% は、ステータス行の更新 1 回あたりの話です。セッション全体では、バックグラウンドのサブエージェントを使うセッションで、上限の消費が約 5% 減る、と Anthropic は書いています。同じ上限で約 6% 多くプロンプトを送れます。
レシートでたとえると、99% は一行ぶんの値段で、5% は合計の値段です。一行の値段がほとんど消えても、合計が同じだけ縮むわけではありません。発表が安くなったと言っているのは様子を伝える一行で、担当の本体の仕事ではないからです。

私がこの 2 つを分けて書くのは、99% だけが先に歩くと、使用量全体が 99% 減るように読めてしまうからです。使用量の上限の側で見る数字は、セッション全体の約 5% のほうです。
3. 背景のサブエージェントは、メインと同じ上限を使っている
Claude Code のドキュメントには、サブエージェントのリクエストも、メインの会話と同じ使用量の上限に数えられる、とあります。メインから起動した担当は、既定でバックグラウンドで動きます。
J.A.R.V.I.S. のつもりで担当を背景に置く使い方では、私が画面を見ていない時間にも、一行の書き換えが続きます。その分も、メインの会話と同じ上限から引かれます。今回安くなったのは、この書き換えの 1 回ぶんです。

01. 長く走らせるほど、書き換えの回数が増えます
一行は 30 秒ごとに書き換わるので、担当が長く動くほど、書き換えの回数も増えます。1 回あたりの差は、書き換えの回数だけ積み重なります。
一行の値段ではなく、担当を 1 人呼ぶこと自体の重さは、別の回に、私の環境で測って書いています。
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私の環境では、担当を1人呼ぶたびに約3万トークンが消える。
私の環境では、サブエージェントは「OK」と返すだけで31,592トークンを使いました(構成で変わります)。85人の担当を部長と課長で指揮する組み方と、主スレッドで済ませる線、呼びすぎた日の記録を書きます。
4. 手元でやることは、更新だけ
発表にある手順は、Claude Code を v2.1.316 以上にすることだけです。担当の定義やモデルの指定を書き換える手順は、発表では触れられていません。
この記事で扱っているのは、端末で動かす Claude Code の CLI です。

5. まとめ
背景で走る担当が 30 秒ごとに書く一行は、Haiku 5.5 が短いメモから書く形になり、1 回の更新が約 99% 安くなりました。セッション全体で見ると、上限の消費は約 5% 減で、同じ上限で送れるプロンプトは約 6% 多くなる、と Anthropic は発表しています。
- 99% は、ステータス行の更新 1 回あたりの数字
- セッション全体は約 5% 減、プロンプトは約 6% 多く(Anthropic の数字)
- 担当の本体のモデルは変わらない
- 背景の担当も、メインの会話と同じ使用量の上限に数えられる
- 手順は v2.1.316 以上への更新。対象は Team・Enterprise の全員と、Pro・Max・Ultra の大半のユーザー
派手な新機能ではありません。担当を背景に置いたまま待つあいだの、上限の減り方が少し緩やかになった、という話です。
Claude Code を含めて、家と PC で J.A.R.V.I.S. を組む全体の地図は、こちらにまとめています。
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現実版J.A.R.V.I.S.の作り方2026 — Alexa+・HomePod・Geminiで家をAI化する
作中でトニーがJ.A.R.V.I.S.とF.R.I.D.A.Y.に出した指示を21件数え直し、2026年の市販品でどこまで届くかを1件ずつ突き合わせました。そのまま作れるのは7件です。
- Claude(@ClaudeDevs)公式 X の投稿(2026年11月5日 日本時間)。ステータス行の更新と約 99%
- 同じ投稿への公式の返信。本体のモデル・約 5%/約 6%・対象のプラン・v2.1.316
- Claude Code ドキュメント「Subagents」。使用量の上限・既定のバックグラウンド
- Claude Code ドキュメント「Model configuration」。Haiku 5.5
数値は発表時点のもの。本記事は一次情報を、Claude Code を使う側の目で読み解いたもの。




